ワイヤーロープは、素線と呼ばれる複数の線をより合わせてロープ状にしたものです。
非常に丈夫だとされますが、どのくらいの熱に耐えられるのでしょうか。
今回は、ワイヤーロープの耐熱温度についてご紹介いたします。
▼ワイヤーロープの耐熱温度
■繊維心
ワイヤーロープの繊維心は、100℃をこえると熱の影響を受けて「炭化」と呼ばれる劣化が起こります。
繊維心には天然繊維・合成繊維・コーティングワイヤーロープといった種類がありますが、いずれも100℃以上の環境で使用するのは危険です。
麻を使用した天然繊維のワイヤーロープの耐熱温度は130〜150℃、ポリプロピレンをより合わせた合成繊維は140℃となっています。
コーティングワイヤーロープは合成樹脂で被覆しているため、低温に強くて高温に弱いのが特徴です。
マイナス60℃の低温には耐えられる一方で、高温の場合は70〜90℃までしか耐えられません。
■鋼心
ステンレスを鋼心に用いたワイヤーロープの耐熱温度はおよそ200℃と、繊維心の耐熱温度を大きく上回ります。
しかし200℃をこえると急激に劣化が始まるため、高温の中での使用は避けることが重要です。
▼まとめ
ワイヤーロープの耐熱温度は、心綱に繊維を用いているか鋼を使っているかで異なります。
繊維心は種類によって低いもので70〜90℃、 天然繊維は140℃が目安です。
鋼心の耐熱温度は200℃と高めですが、200℃をこえると一気に強度が下がる恐れがあります。
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ワイヤーロープの耐熱温度とは?
