コラム

亜鉛メッキ線材に適した熱処理温度とは?

農業用ワイヤー・自動車の部品・配線および電気工事には、亜鉛メッキ線材が欠かせません。
鉄線が錆びず、腐食にも強いのは亜鉛メッキが施されているからです。
今回は、亜鉛メッキ線材に適した熱処理温度についてご紹介いたします。
▼亜鉛メッキ線材に適した熱処理温度
■美しく仕上げるなら240℃以下
高い防錆性と防食性を与える亜鉛メッキですが、美しい亜鉛メッキ線材に仕上げるには、熱処理の温度に注意が必要です。
素材である鉄が、亜鉛メッキ層に合金化を始める温度は250℃です。
ただし250℃まで上がると、亜鉛メッキの色調や光沢が変化してしまいます。
亜鉛メッキ線材は艶やかな光沢が美しい鉄線ですので、熱処理温度は240℃以下がおすすめです。
240℃以下で熱処理を行うことによって、美しい色調と光沢に仕上がるでしょう。
■耐食性を重視するなら250℃以上
「耐食性」とは、金属が腐食に耐える性質や錆びにくい性質のことを意味します。
亜鉛メッキ線材で色の美しさよりも耐食性を重視するのであれば、最適な熱処理温度は280℃以上です。
ただし280℃をこえて熱処理を施すと、亜鉛メッキ電線の光沢は完全になくなってしまいます。
色も黒く変わりますが、その一方で耐食性は大幅に向上するのです。
耐食性の向上を目的に亜鉛メッキ線材の熱処理温度を考えるなら、250〜280℃で行うのがよいでしょう。
▼まとめ
亜鉛メッキ線材に耐食性を与えながらも美しさを保つには、熱処理温度は240℃以下が適しています。
一方で耐食性を向上させたい場合は、熱処理温度を250〜280℃に設定するのがよいでしょう。
東京都江戸川区で鉄線の加工を手掛ける『株式会社信和線材』では、錆びにくく腐食に強い亜鉛メッキ線材を取り扱っております。
優れた電気伝導性と美しい外観を持つ弊社の亜鉛メッキ線材を、ぜひご検討ください。

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